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倶楽部報(2019年春号)

編集後記

広報委員 庄司 信明(昭和59年卒 九段高)

2019年04月12日

心の底から悔しい思いをした選手たちは、やはり違っていた。3月31日、神宮球場で行われた社会人・明治安田生命との対抗戦。6人の4年生のプレーには、「同じ過ちをするものか」といった信念のようなものさえ感じた。

6人とは、投手の高橋佑樹(川越東高)、高橋亮吾(慶應湘南藤沢高)、二塁手の小原和樹(盛岡三高)、三塁手(兼外野手)の柳町達(慶應高)、外野手の中村健人(中京大中京高)、そして主将で捕手の郡司裕也(仙台育英高)だ。

昨秋は、46年ぶりの3連覇に王手をかけながら、早稲田に勝ち点を落とし、結局3位に終わった。早大3回戦で9回途中で降板し号泣していた高橋佑は、この日、失策が絡んで2回1失点だったが、投球内容は文句なし。ゆったりしたフォームからきっちりと変化球をコーナーに集め、球威も十分だった。高橋亮は、2回を無失点。直球は150キロを超え、マウンドでは風格さえ漂う。

一番の成長ぶりをみせたのは、中村だった。昨秋の早慶戦では、トップバッターながら12打数無安打と苦しんだ。しかし、この日は3番に座り、2本塁打を含む5打数4安打。本塁打もさることながら、圧巻だったのは、8回1死一塁の場面でセーフティーバントを成功させたこと。3点をリードしていたとはいえ、リーグ戦でも何が起こるかわからない。この勝利へのどん欲さが、この回の2点にもつながったし、今後も絶対に生きてくると思う。

柳町、郡司、小原の3人は、早慶戦でクリーンアップを打った中軸だった。柳町は三塁の守備を無難にこなし、今季はリードオフマンとしての活躍が期待できる。小原は堅守とここぞという時の打撃が光る。この日も試合を決める走者一掃の右中間二塁打を放った。

そして、主将で今季も4番の郡司。チーム打撃に徹する姿勢は一貫しており、背中でチームを引っ張る。強肩ぶりは健在で、送球の正確さにも磨きがかかっていた。

チームの目標は「早稲田に連勝して優勝」。年号も平成から令和に替わり、「令和の初代王者」は、「陸の王者」といきたいものである。

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