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倶楽部報(2020年春号)

前田祐吉元監督野球殿堂入り

2020年04月10日

慶大野球部で2度監督を歴任された前田祐吉元監督の野球殿堂入り(特別表彰部門)が2020年(令和2年)1月14日(火)に発表されました。

上記1月18日(土)の野球部優勝祝賀会では、ご子息である前田大介氏(平成6年卒 慶應高)がご登壇、監督として、またご家族としての前田前監督の人物像をご披露されました。

春季リーグ戦の慶早1回戦前に、神宮球場で行われている授章式、表彰セレモニー、また改めてお祝いの会の開催も予定されていますが、昨今のコロナウイルスの影響により詳細は確定しておりません。確定いたしましたら改めてご案内する予定です。

前田大介氏からの寄稿文(前田 大介 平成6年卒 慶應高)

この度は父前田祐吉の野球殿堂入りに際し、慶應義塾野球部関連とりわけ三田倶楽部の皆様に大変なご尽力を賜り、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

父前田祐吉ですが、晩年、野球と同等、またはそれ以上に発明や勉学といったものに興味をもっておりました。それも父らしいのですが、ここでは、やはり野球の指導者としての前田祐吉らしさを表す言葉として、著書「野球と私」より抜粋を以下に記載します。

「世間では野球選手は練習や試合のため、授業に出られなくて当然、卒業できなくても仕方がないと考える人が多いが、私はこれには強く反発する。柄にもなく堅い話になって恐縮であるが、野球部員にとって授業に出るのは義務ではなく、最も基本的な権利である。そして、その権利を行使して自らを高めるか、放棄して惰性に流されるかは、自分自身の問題であり学業を放棄したツケは、一生自分で背負ってゆくしかない。大学で野球部に在籍したことは、何の言い訳にもならず、卒業後に直面する社会は、それを評価してくれるほど甘くはない。いかに優れた指導者でも、その人の教えを守って野球に精進さえすれば立派な人間になれると考えるのは危険な思い違いである。学生野球の指導者にとっては、部員が努力すれば学業と野球が両立できる環境を与えることが、逃れることの出来ない義務であり、自らを律するモラルだと私は考えている。」

前田祐吉は当時の野球界では抜きんでた、学生とスポーツにおける「極めて適切な距離感」を持っていた指導者でした。

前田祐吉が望んでいることは、慶大野球部が六大学で数多く優勝をすることでもありますが、それ以上に卒業生が世の中で素晴らしいリーダーとして活躍することにあります。今の学生の皆さんは、まずはプレーに、または自らの役割に真剣にBESTを尽くしてください、それから学業にも興味を持って臨んでください。そして世の中に出て、組織の大きさはともかく魅力的な素晴らしいリーダーになってください。前田祐吉は期待しています。この度は本当にありがとうございました。

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