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倶楽部報(2020年春号)

堀井哲也監督インタビュー

2020年04月10日

堀井哲也監督

就任から約4か月。春のシーズンに向けて、堀井哲也・新監督(昭和59年卒 韮山高)に抱負を聞きました。

−−−−まず、学生たちに伝えたことは、どんなことだったのでしょうか。
昨年の12月1日にミーティングをしました。そこで、まあ自分の決意表明ですね。私の考えを三つ、言いました。①環境整備をします②互いにコミュニケーションをとりましょう③それぞれが目標設定をしましょう、ということです。選手たちに期待することも三つ、伝えました。それは、塾員として野球人としてスポーツマンとして自覚を持って立ち振る舞って欲しい、ということです。


−−−−社会人野球と関わって35年。今度は学生。実際に接してみて、どんな感じを。
社会人でも同世代の人たちを預かっていましたが、一番に感じたのは、学生たちというのは、実に多様性を持っているということでしょうか。塾野球部の場合、もちろんプロを目指している選手もいますが、大学4年間でしっかり完全燃焼して、社会へ出て行くという人が多い。商社、メーカー、公務員を希望する人もいれば、大学院へ進もうという人もいる。中には起業したいという人もいる。そういった考え方の多様性が社会人の同世代とは違うというところですね。

また、すごく責任感がでてくるということがありますね。大学生は上級生ともなると、この組織を引っ張っていこうとするマインドが生まれてきます。下級生の見本になり、自分の残りの学生生活をしっかり過ごそうという考える姿勢が顕著に見られる。それが3,4年生になって、人として野球人としての伸び率になってくるわけですが、これが、社会人よりもすごい。この冬休みを通して痛感しました。

もう一つ挙げるとすれば、これは仕組みの問題になるかもしれませんが、社会人はある意味、仕事として野球をやる、給料をもらってやるということで、やって当たり前なところがありますが、学生は慶応義塾に入って、野球部に入ることを選んで取り組んでいるわけです。そこには先ほど言った選手一人一人に多様性があるので、野球への考え方に当然、濃淡があります。そこでこちら側としては、こういうふうにやった方がいい、あんなやり方もある、というようないろいろな選択肢を与えていかなければいけない、ということはありますね。


−−−−今年は米国キャンプを行いました。特に得たものはありましたか。
野球に関して言うと、選手一人一人のファイティングスピリットに驚かされました。打席での一対一での勝負、バッテリー間での勝負。これが違う。グラウンドではスポーツマンとしてのマナーに感心しました。グラウンドの中では絶対に帽子は脱がない、常に駆け足。これは当たり前ですけど、歩いている選手は一人もいない。あとは、監督の目指すチームに向かって全員が動いているという組織力。これらのことを目の当たりにしてきたことは意味がありました。

ダイヤモンドバックスのマイナーとも試合をしましたが、そこにメジャーで活躍する選手も何人かいました。ローテーションピッチャーのロビー・レイとか、4番打者とかレギュラーのキャッチャーとか。そういうバリバリのメジャーリーガーからヒットを打った選手もいるし、逆に抑えた投手もいる。具体的にいうと、瀬戸西や若林が力をつけましたね。投手で言うと、関根が順調に回復してきましたし、増居が非常によかったですね。


−−−−新チームのメンバーもだいぶ固まってきました。
一つ、二つのポジションは、まだ決めかねているところはありますが、8割、9割方は出来てきた感じでしょうか。投手陣は大学生としてはぜいたくなぐらいの陣容を抱えていると思います。木澤にはエースとして獅子奮迅の活躍を期待しています。それから1年の時に優勝経験のある関根、昨秋V時に踏ん張った森田、左腕の佐藤もいます。頭も後ろもできる万能型の増居もいいです。彼はキーマンになる可能性のある選手ですね。力で押し込めるボールのある生井も好調です。

攻撃陣では、3番下山、4番正木、5番若林が中心になります。下山、正木は守備力があるので、攻守の要であることは間違いありません。1番瀬戸西から7番嶋田までは固まってきました。8番に捕手の植田、福井がいま競っています。そして9番に投手が入る陣容です。攻撃力もかなり手応えを感じています。打力、走力もそうですが、接戦での戦い方もつき始めてきたように思います。


−−−−開幕は延期となってしまいましたが、来るべきシーズンに向けて。
私が一番重視しているのは、バッテリーを中心にした守備力です。ある程度、戦えるめどはついてきました。他の5大学もそんなに力の差はないというのが現状です。紙一重の戦いになることは覚悟しています。今季のチームスローガンは「本氣」。チームの内外で「本氣で連覇を狙いにいく」という雰囲気も出てきました。

社会人時代も含め私の監督としてのモットーは、「私心を無くす」ということです。リーダーが私心を持ったら、チームは崩壊しますし、選手はついてきません。監督である以上は、選手の成長とチームの勝利、これしかありません。

神宮では、私が試合前のノックをするつもりです。ぜひ、足を運んでいただき、変わらぬご声援のほどよろしくお願いいたします。

(聞き手:庄司信明 昭和59年卒 九段高)

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