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倶楽部報(第70回全日本大学野球選手権記念大会優勝臨時号)

過去3回の「日本一」プレーバック(慶應義塾野球部史より)

2021年06月15日

第1回大会(1952年)

  • 1回戦 11-0 秋田大
  • 準決勝  1-0 横浜市立大
  • 決 勝  5-3 関西学院大
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
関西学院大 0 1 0 0 0 0 0 2 0 3
慶應義塾 0 0 2 0 0 0 3 0 × 5

慶應は3回、死球で出た松原を手堅くバントで送り、宇田川が巧みなセーフティーバントを行って好機を迎えた。福沢も死球で満塁となったあと、松本の遊ゴロが併殺未完となるスキに、三塁松原に続いて宇田川が二塁から本塁へ躍り込んで、一挙に逆転した。誠に鮮やかな攻めぶりであり、7回にも多湖の三塁打などで3点を加えて快勝した。


第12回大会(1963年)

  • 2回戦  5-1 北海学園大
  • 準決勝  4-2 神奈川大
  • 決 勝  7-0 駒澤大
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
慶應義塾 0 0 1 0 2 1 0 0 3 7
駒澤大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

最初からよく打ち毎回のように塁上に走者をにぎわせていたが、ヒット・エンド・ランの失敗や捕手のけん制でアウトになるなど走塁のミスがあり、前半は3回に本郷の二塁打で1点を挙げただけ。

しかし、5回には西岡の右中間三塁打と森谷の安打などで2点を追加。6回には渡辺の二塁打、9回は石黒、西岡の強打が出るなど後半は長打力を大いに発揮して楽勝した。

渡辺は自信満々のピッチングで駒大の打力を抑えた。2,4回2度の二塁走者もライナーで併殺。結局、2安打で三塁を踏ませぬ快投だった。


第36回大会(1987年)

  • 1 回 戦  4-0 福井工大
  • 準々決勝  3-1 関東学院大
  • 準 決 勝  1-0 愛知学院大
  • 決  勝  3-2 東北福祉大
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
東北福祉大 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2
慶應義塾 0 0 0 1 1 0 1 0 × 3

東北福祉大には勢いがあった。投手の上岡にホームランが出て、さらに勢いづくかと思われたが慶応はよく耐えた。

そして4回二死後、猿田が左翼線へ二塁打、堤の中前打で1点。続く5回には志村の四球を足場に大森のラッキーな投前安打でタイに追いついた。

こうなると地力のある慶応のもの。7回二死三塁のチャンスに大森が左前へ鮮やかなタイムリーを放って決勝点とした。

志村も後半は立ち直って力投。このリードをしっかりと守り切った。

優勝を決め、マウンドに駆け寄って喜ぶナイン写真
優勝を決め、マウンドに駆け寄って喜ぶナイン

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