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倶楽部報(2021年秋季リーグ戦優勝特別号)

堀井哲也監督インタビュー

野球部監督 堀井 哲也(昭和59年卒 韮山高)

2021年11月19日

野球部監督 堀井 哲也

春季リーグ戦の優勝に続き30年ぶり4回目の春秋連覇を達成した堀井哲也監督に、その原動力や戦いぶり、チームのことなどについて語っていただきました。

−−−−春秋連覇、おめでとうございます。30年ぶりの快挙達成の要因をお聞かせください
ありがとうございます。春季リーグ戦の優勝によって、満足感で終わってしまう場合と、もう一回こういう思いをするんだという場合の2種類に分かれると思います。チームとして後者の方の姿勢や声が全日本選手権で優勝した後に挙がってきました。まさに福井を中心にそういう選手の声が出発点、原動力だと思います。結果として、春よりも打線がちょっと苦しみ、その分、ピッチャーが春より使えるメンバーが増え、戦力的にはプラスマイナスはありましたが、全日本選手権が終わってからのチームの姿勢が原点ではないかと思います。

−−−−コロナ禍の影響でしばらくできませんでしたが、胴上げの感触はいかがでしたか
感無量ですね。慶應のユニフォームで、慶應のユニフォームに囲まれてというところは、自分の中でいままでにない経験をした。そんな感じがしましたね。

−−−−慶早戦は勝利に至らなかったものの、最後は集中力と粘りで優勝を手繰り寄せました
初戦がすべてで、大事だという思いで臨んだのですが、それを落としてしまい、選手には酷な展開になったなと。ただ、そうはいっても、もう泣いても笑っても最後。どこまで開き直るかということと、昨秋の負けから今春の優勝があったように、きのうの負けからきょうに何かできるのではないかと話しました。初戦の負けから次に臨むチームの変化に期待しました。初回のチャンスを逃し、向こうにはツーアウトから点を取られた後、負けから変わろうというところで、2回から変わった。もう一回、集中力がでた。チームというのは生きものというか、ちょっとしたことで変わっていくことが改めて分かったし、それが2回以降、体現できたと思います。

−−−−今季は異例の日程となりました。どのような姿勢で臨もうと考えられましたか
選手には前期、後期に分けようと話しました。東大戦と明治戦が前期、立教戦から法政戦、早稲田戦が後期。調子の波もあるし、極端なことをいえばメンバーが変わってくることもある。前半に調子のいいメンバー、後半に調子のいいメンバー。そういう中期的な目標という考えを示しました。その中で、森田が先発もリリーフもいけたことが大きかったですね。5日で4試合を乗り切ってくれた。それから生井の法政戦での先発。この二つが後半、投手力がしっかりとできた要因だと思います。

−−−−その厳しい日程の中で「負けない野球」を見事に体現しましたね
野球は27のアウトをどう取るか。その間にスコアボードに得点が記載されていく。一つのエラー、余計な出塁が絡むとストレスのかかるスポーツだということを就任のときに話し、それを言い続けてきました。時間ではなく、27のアウトをどう積み重ねていくかで進んでいく競技だから、ピッチャーのストライク先行と、チームとしてアウトを取ることに関して口を酸っぱくして言ってきた。負けないというのは、守りで主導権を握り、試合を進めていくという意味ですね。ディフェンスは目立たないところだが、いかにアウトを取る力で野球を進めていくかということだと思います。

−−−−引き分けが目立つ中で控え選手もいい活躍をしました
接戦は多くの場合、スターティングメンバーに調子がもう少しという選手が何人かいる。そこに代わっていくメンバーが必要です。ベンチ入りの25人、もっと言えばそれに入るための部員172人全員がどう取り組むかということだと思います。それをうまく、見事に体現してくれました。

−−−−さまざまな活躍を見せてきた4年生についてはどんな印象を持たれていますか
ひと言でいうと、一人一人が自分の役割をまっとうしてくれました。試合に出ている選手はもちろん、控えの選手、ベンチに入れないが練習で下級生を引っ張っていく選手、それからデータ班、マネージャー、練習を進めていくスタッフ…。それぞれの役割を大学生としてここまでしっかりとまっとうできるのかと感動した。今年は人数が昨年よりちょっと少ないという面もあって、より一人一人の責任感が強烈だったかなと思っています。

−−−−その4年生を3年生もよく支えましたね
投手と内野手に3年生が多かったが、福井キャプテンほか外野手、上田、綿引、新美のサブメンバーを含めて、4年生とかみ合ったという感じが強いですね。4年生に付いていくという単純なことではなくて、われわれもこういうことができるという4年生の姿勢が3年生、2年生にも浸透したかなと思います。

−−−−リーグ戦終了から3週間になりますが、明治神宮大会への抱負を聞かせてください
実力伯仲のリーグから代表権をいただいたので、他の五大学の代表という気持ちで、責任をもって試合ができるようにやっていきたい。

−−−−三田倶楽部員に改めてメッセージをお願いいたします
グラウンドに積極的に来ていただいて、いろんなアドバイス、叱咤激励していただいています。優勝の何がいいかというと、ふだん接してなかったような先輩からいろんなメッセージがくることです。チームドクターからOBの患者さんが喜んでいたとも聞きました。こんなにいろんな人に支えられ、応援され、注目されての結果なんだなと感じました。優勝は選手や現役学生のいい思い出に残りますが、OBの方にその瞬間を喜んでもらえる。たまたま春季も秋季も優勝という結果でお応えでき、非常にうれしいです。皆さんの熱量、応援するパワーを感じました。

(聞き手:蔭山実 昭和61年卒 四條畷高)


胴上げされる堀井哲也監督の写真
胴上げされる堀井哲也監督

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