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倶楽部報(2021年秋季リーグ戦優勝特別号)

主将インタビュー

主将 福井 章吾(環境情報学部4年 大阪桐蔭高)

2021年11月19日

主将 福井 章吾

昨秋の悔しい敗戦から1年、チームを率いてきた福井主将に、春秋連覇への思いや、これまでの取り組み、「四冠」への抱負などを聞きました。

−−−−春秋連覇を達成できたことへの思いと要因を聞かせてください
単純に春も秋も欠けていれば、なしえられない記録だったので、チームとして1年間、春も秋も、夏も冬も通して、しっかりと戦えたということがこの結果につながったと思っています。

−−−−春季リーグ戦の優勝、大学日本一から秋に向けて、どうチームを率いてきましたか
春はチーム全体で相手に向かっていく雰囲気がすごくいい感じで、全日本選手権も同じ雰囲気で戦えたという印象を感覚的に持ちました。ただ、夏から秋の前半にかけてはあまりいい状態ではありませんでした。勝ったがゆえの宿命だと思いますが、次にどこを目指せばいいのか、方向性を見失った感覚に陥ったように思います。春なら勝てたとか、春の状態ならいけたとか、なかなかうまくいかない状態がありました。それを乗り越えて、春の山を下り、もう一度秋の山に登ろうと。春も秋も同じ山ではなくて、一度、下山して、また新しい山を一から登り始めようといったイメージを声がけして向かっていきました。

−−−−その中で、とくに力を入れたことは
チームの今年のスローガンは「繋勝」、サブタイトルにGiving Back 、「還元」。これを1年間、心にとどめながらやろうと新チーム結成のときに決めたので、ここの意味をいま一度考え、そこの意識づけだけは絶対になくさないようにとやりました。

−−−−秋季リーグ戦は直前に日程が大幅に変更されましたが、どんな姿勢で臨みましたか
自分たちでコントロールできないことをあれこれ言っても仕方がない。逆に自分たちでコントロールできるところ、コンディションとか、データ準備とか、そういったことを焦らずにしっかりやろうと話しました。

−−−−そこから「負けない野球」を体現し、慶早戦で初黒星を喫しても最後に立ち直りました
六大学で優勝することがそんなに簡単ではないことをチーム全体で認識していたので、負けたことに驚きとか焦りはなく、「そんなに簡単には勝てないよ」とチームの中で言い聞かせました。その中で、「一戦必勝」はポイント制のリーグ戦で大事なキーワードだったので、「きょう負けても、あす勝てばいい」と声がけをして試合に挑みました。

−−−−悔しい敗戦から勝利を目指し、優勝をつかむことができた要因は何ですか
去年の早慶戦もそうですし、高校のときの夏の甲子園のサヨナラ負けもそうですけど、野球の怖さといいますか、両方とも9回にツーアウトからやられているので、1球の大切さ、そこを本当に野球が教えてくれたと思っています。負けから学ぶことは本当に多くあります。去年でいいますと、あと1年、そこで挽回するという気持ちでやりました。負けると何からも逃げられないというか、正面から失敗や悔しさを受け止めなければいけない。そういうところが負けから一番学べることではないか。試合後すぐにビデオを見ました。自分と向き合う。勝つためのチームをつくるために何がだめなのかをしっかりと正面から自問自答できたと思います。

−−−−その1年間、同期の4年生がいろんな場面で活躍し、チームを支えましたね
そうですね。同期とは4年間、いろんな話をしてきました。学年が上がるにつれて自分の持ち場、役割が明確になってきましたが、試合に出られないという方向に向かってもあきらめる選手はいなくて、自分はこれで貢献しようと、勝ちに対して何ができるかをとにかく考えてくれています。
たくさんキャプテンができる選手がいる中で、僕が一人で舵を取って何かをするというわけではなく、いろんな人と話をして、いろんな“味”を出しながら、チームをつくろうとやってきました。若林とも野球以外の話をしますし、考え方はすごく勉強になります。副キャプテンの上田や、新美、綿引は本当にベンチでよく声を出してくれます。試合に出ている選手には見えないようなことを声で出して伝え、失敗した選手を鼓舞してくれる。雰囲気は最高で、日本一のベンチをつくれていると思います。

−−−−投手を中心とした守りを担う下級生投手陣もブルペンからリードしてきました
最上級生ですし、キャッチャーというポジションで、またキャプテンという立場で、マウンドに上がるピッチャーよりも確実に経験値は僕の方が多いので、ピッチャーに思い切って腕を振ってほしいという思いから、たくさんコミュニケーションを取るようにしています。会話をすることでリラックスしてほしい。そういう心がけでやっています。

−−−−次は明治神宮大会です。心構えと抱負を聞かせてください
全日本選手権もそうですが、昨年開催できなかったという意味で、大会ができることにチームとして感謝しようと伝えました。また、一戦必勝が優勝への一番の近道と言っています。今回は準備期間が3週間あるので。心技体のコントロールと、ベンチをリスタートするというか、また新しい選手が入ってくる可能性があるので、チーム力をもう一度、上げようと声がけしました。やるからには「四冠」。それを目指す。慶應大学としても東京六大学としても初めてのことなので、歴史に名を刻みたい。

−−−−最後に三田倶楽部員へのメッセージをお願いします
三田倶楽部の皆さまには日頃より熱いご声援とご支援をいただき、本当に感謝しております。スローガンのGiving Back「還元」には野球部を応援してくださっている皆さまに勝つことで恩返しができればという意味合いが込められております。勝つことだけがすべてではありませんが、やはり慶應は強いなと言ってもらえるような、いいチームで優勝したいと思います。

(聞き手:蔭山実 昭和61年卒 四條畷高)


天皇杯を手にする福井章吾主将の写真
天皇杯を手にする福井章吾主将

天皇杯を手にチームに戻る福井章吾主将「10」の写真
天皇杯を手にチームに戻る福井章吾主将「10」

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